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確定申告を税理士に依頼するタイミングはいつ? 税理士の繁忙期と閑散期から依頼時期を考える

確定申告について税理士への依頼を検討するとき、急ぎでないのであれば、より良いタイミングを見計らって依頼するのがおすすめです。依頼を受ける税理士にも繁忙期と閑散期がありますので、できるだけ忙しくない時期に相談を持ち掛けた方が双方気持ち良く取引を始められます。

ここでは理想的な依頼のタイミングを把握するために、税理士の繁忙期と閑散期について解説していきます。

 

理想のタイミングは6月~10月頃

結論から申し上げますと、確定申告を税理士に依頼するベストなタイミングは「6月~10頃」といえます。

 

もちろんあらゆる税理士に該当するとは言い切れませんし、その年によって忙しさにも差があります。ただ、多くの場合はこの時期に税理士の業務が落ち着いており、閑散期にあたるケースが多いです。

 

逆に、12月~1月は企業の年末調整がありますし、2月~3月は個人の確定申告、さらに4月~5月は3月決算となっている企業の決算業務などが原因で繁忙期となっています。

 

企業を担当する税理士なのか、個人を多く担当する税理士なのかという点、依頼先の税理士によっても異なりますが、確定申告を税理士に依頼するのであればこの時期に相談を持ち掛けるとスムーズに話が進みやすいです。

 

また、繫忙期に依頼するより閑散期に依頼するほうが費用も少なくて済む可能性があります。

 

税理士にしっかりと相談した上で依頼したい方、費用を少しでも安くしたい方は、特定の業務が集中することのない6月~10月頃を狙ってみると良いでしょう。

 

繁忙期について

続いて、比較的税理士が忙しくなりやすい時期について説明していきます。

 

12月以降は避けるのがベター

基本的に12月以降は忙しくなると考えておくべきです。

 

まず、12月以降、年末年始は企業の年末調整の業務があります。顧問税理士として契約している企業の年末調整業務に取り掛かっており、各種書類の確認や源泉徴収票の作成、法定調書の提出などの作業に追われている可能性があります。

 

年末調整の代行業務は11月もしくは12月から開始されることが多いため、12月に入ってから新規で税理士へ確定申告の代行依頼をするより、前もってより早い時期に依頼を出すのがベターです。

 

法定調書の提出は例年131日までというスケジュールのため、1月末までは一連の業務で多忙であると予想されます。

 

ただし、年末調整業務に従事していない、あるいは追われるほど受けていない税理士法人・税理士事務所もあります。そのような税理士を探して依頼することも検討してみましょう。

 

2月・3月の申告期間は特に注意

12月~1月の年末調整業務が落ち着いたと思った矢先、個人の確定申告の時期がやってきます。

 

個人の確定申告は、216日から315日という日程が通例です。315日を過ぎていなければ良いということではなく、それまでの準備にも時間がかかります。

 

この時期は多くの税理士が業務に追われているため、新規の依頼を断られる可能性も出てきます。たとえ依頼ができたとしても時間がない中での作業になるため、ミスが起こったり、節税対策が満足にできなかったりする可能性も高まってしまいます。

 

そうならないためにも確定申告直前の依頼はしない方が良いですし、依頼を受けてもらえない可能性も考えて自分自身である程度進めていく姿勢を持つことも大事になってきます。もし、すべての記帳を終えていて「あとは申告書の作成のみ」という状況であれば、直前期であっても税理士が残りのチェック作業等を対応してくれる可能性は高くなります。

 

しかし、この時期に税理士を探すとき、急いでいるからといって深く考えずに契約してはいけません。「思っていた作業をしてくれなかった」「信頼できる税理士でなかった」「料金設定が高すぎた」などの問題が起こるリスクがあります。

 

そうならないためにも、税理士法人・税理士事務所のWebサイトや税理士紹介サイトなどを確認し、依頼できる内容や料金をしっかりと事前に確認する必要があります。

 

また、税理士紹介サービスなども利用するという選択肢もあります。

 

4月・5月も企業の決算で繁忙期

確定申告の時期が過ぎても、3月決算の企業に関する決算業務がやってきます。

 

法人税の確定申告の期限は決算日の翌日から2ヶ月以内です。3月決算の企業であれば、5月末までに法人税の確定申告書を税務署へ提出し、納税しないといけません。

 

決算日の設定は企業で決められますが年度の区切りが3月ということもあり、3月決算の企業が圧倒的に多いのが現状です。そのため企業をクライアントとしている税理士であれば、この時期が最も忙しくなります。

 

ここまでで説明した通り、税理士の繁忙期・閑散期を考慮するのであれば、確定申告を依頼する時期としてベストなのは「6月~10月頃」です。逆に「12月以降」は次々にやってくる業務に追われて忙しくなる税理士が増えてきます。

 

12月以降だと依頼を受けてくれる税理士がいなくなる、とまで極端なことにはなりませんが、余裕があるうちに依頼を出すことを目指すと良いでしょう。税理士を探す際は事前に情報をリサーチし、スムーズに相談・契約が進むように準備しておくことも大切です。

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所属団体等

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ごあいさつ

あなたは何のために仕事をしていますか。生活の糧を得る、というのも一つの答えでしょう。

でもそれだけですか。事業を開始する時には、「このようなことをしたい」「こうなりたい」という夢があったはずです。現状と夢で描いた理想とのギャップを把握し、よりよい将来につなげるために、なんでもご相談ください。

プロフィール

昭和54年生まれ・大阪府八尾市出身

平成14年 関西大学経済学部卒業
同年10月 公認会計士第2次試験合格、会計士補登録
平成14年 朝日監査法人(現、あずさ監査法人)入社
平成18年

公認会計士第3次試験に合格し、公認会計士登録

公認会計士として監査業務、コンサルティング業務の幅広い経験を積む

平成27年

日本電産株式会社経理部へ出向

管理会計・利益管理・事業計画策定等の業務を2年間経験

出向満了後、あずさ監査法人を退職し税理士登録

平成29年 中務総合研究所を独立開業

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